内装工事

クリニックや病院の内装工事費用を安く抑えるコツ!開院準備編

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クリニックや病院の内装工事費用を安く抑えるコツ

クリニックや病院の、内装工事や改装工事をする時のポイントは様々ありますが、まずは、来院される患者様が、癒やされる空間であるという事が第一条件ではないでしょうか。今回は、クリニックや病院を店舗設計・デザイン・内装工事をする上で、考え方から費用面まで、ポイントごとに幅広くご説明いたします。

目 次
  1. クリニックの内装デザインの重要性
  2. クリニックの内装デザインの考え方
  3. クリニックの内装デザインの費用の内訳
  4. クリニックの内装デザインの費用の抑え方
  5. まとめ

1. クリニックの内装デザインの重要性

様々な専門分野によって、クリニックの内装デザインの考え方はありますが、リーピート率が高いクリニックの特徴は、利用しやすい良い立地で、腕の良い医師、そして清潔感がある落ち着いた内装です。この3つの条件は、リピート率の高い良いクリニックを開業する上で外せません。言うならば、いずれかが欠けても、患者様を満足させられるクリニックは難しいと言えます。

リピート率の高いクリニックの3か条で、良い腕の医師と良い立地という、2点を重要視し開業準備される方は多いです。しかし3つ目の、 ”清潔感がる落ち着いた内装” に拘って開業準備される方は、非常に少ないように思われます。日々の掃除やメンテナンスで、清潔に保つことは可能ですが、この ”落ち着いた内装” は、内装工事を計画する段階から意識して進めないと、後から作り出すことは非常に難しい条件になります。クリニックの専門分野や、利用される年齢層、立地、広さなどにより、落ち着いた空間作りは異なります。様々な利用方法や、物件の特徴や立地、また、利用される方の利便性や、使い勝手の面を考え、快適で落ち着ける空間に配慮した内装デザインにすることが大切です。

2. クリニックの内装デザインの考え方

先程でも説明しましたが、クリニックの内装をデザインする上で、もっとも重要なのは、 ”清潔感と落ち着ける空間“ です。待合室は勿論、診察室やトイレなど、クリニックの施設全体に施しておきたい配慮になります。清潔感の観点からいうと、行き届いた掃除は勿論、トイレにはハンドドライヤーや、オート洗浄機を設置し、肌が触れる機会を少なくすることが大切です。また、待合室には空気清浄機を設置し、入口には消毒液を設置し、内装材には抗菌に優れた素材を使用するなど、来院される方に清潔さをアピールすることが大切です。特に冬場の時期は、インフルエンザや風邪など、院内感染を防ぐためにも、常に清潔に保つことは重要です。

また、落ち着いた空間という観点でいうと、まず、患者様のプライバシーが確保されているというのが第一条件になります。診察室での会話が待合室で聞こえたり、待合室や診察室が外から丸見えだったりと、プライバシーの配慮に欠けたクリニックは、落ち着いてリラックスできません。ただでさえ病を抱え、体調が悪い中来院される患者様が、気を使い疲れるような空間では、また訪れたいと思わないでしょう。身体的な部分や、精神的な部分は、個人のもっとも重要なプライバシー項目になりますので、配慮に欠けた空間にならないよう、慎重に進めるべきです。

次は利用しやすく、使い勝手が良いという観点から、外す事ができないのがバリアフリー化です。近年バリアフリー化したクリニックは、当たり前であり必須事項であります。しかし、本当に車椅子の方が無理なく使い勝手が良い、動線や設備となっているのかというと、まだまだ改善の余地があるクリニックは多そうです。マニュアル化されている条件を、守ることもは当たり前ですが、それ以外に、ゆとりがあって旋回しやすい動線、車椅子でも落ち着ける待合、開けしめしやすいドアなど、実際に車椅子を利用される患者様の、目線に立って考えることが重要です。

3. クリニックの内装デザインの費用の内訳

クリニックや病院の、内装工事の費用の相場は、専門分野や導入する設備によりますが、おおよそ坪単価40万円前後になります。着工前の状態が、スケルトン状態なのか、事務所仕様なのか、それとも間仕切りや残置物があり。解体が必要なのかによって、大幅に変わってきます。また、残置物として空調が再利用できる場合など、状況により工事費用は様々です。詳しい工事金額が知りたい場合は、現地を専門業者に調査し、内装工事の見積もりをしてもらうことで、確実な金額が把握できます。坪単価はあくまでも目安ですので、内装工事の金額は専門業者に見積してもらいましょう。

30坪のクリニック 工事費用内訳

仮設工事や解体工事
300,000円
軽鉄ボード工事
1,500,000円
建具や木工事
2,000,000円
仕上工事
1,200,000円
家具工事
1,000,000円
空調・換気工事
1,500,000円
電気工事
500,000円
照明器具
500,000円
給排水工事
1,000,000円
その他雑工事
500,000円
設計費・現場管理費・諸経費
2,000,000円
合 計
12,000,000円

4. クリニックの内装デザインの費用の抑え方

クリニックや病院の内装費用は、初期費用の中でも大きな割合を占めます。内装費用を抑える方法は様々ありますが、その中でも、大幅に費用を抑えるのあれば、居抜き物件を探すことをお勧めします。居抜き物件とは、前のクリニックの設備や、間仕切りがそのまま残った状態の物件のことです。エアコンや水廻りの設備や、間仕切りや造作家具がそのまま残っている分、内装工事費用が格安に抑えることが可能です。ただ、前のクリニックとまったく同じ内装のデザインで開業するのではなく、使い勝手を考えて、一部の間仕切りを変更したり、クロスと床の仕上げを変更するなど、多少の内装工事の変更は必要です。居抜き物件でも、如何に費用を抑えて違うクリニックに変わったかを、アピールできるようお金をかける事が重要です。

次は内装工事をするうえで、設計と施工を別で発注するのではなく、設計と施工を同一業者で発注することです。内装工事を設計施工で発注することで、工事をスムーズに進めれるだけでなく、経費削減にも繋がり、結果工事費用を抑えることが可能になります。また、設計と工事を分離発注した場合に比べ、後期も短縮でき、早期開業が可能になり、収入面でもメリットになります。そういった面からも、設計と施工は同一業者に発注することで、多くのメリット生じ、内装費用を抑えることが可能になります。

最後は、クリニックの物件を決める際に、必ず工事業者に見積もりを取ることです。先程も述べましたが、物件の状態により、内装工事の費用は大幅に変わります。居抜き物件として再利用できると思っていたが、実際は解体費用や、設備の修理費用にお金が掛かり、スケルトン状態から工事した方が安くついた等、素人の方が物件の状態を見ただけでは、判断できません。同じスケルトン状況でも、ビルの設備によって内装工事は変わります。まずは、工事業者に検討している物件を内覧してもらい、工事に関してアドバイスをもらいましょう。決して工事業者の現地調査なしで物件を契約するような、無謀なことはやめましょう。

5. まとめ

クリニックや病院では、清潔感があり落ち着いた内装であるということと、来院される患者様が安心して治療が受けられる、環境作りを行う事が重要になります。来院される患者様は、怪我や病気の治療をするのが目的ではありますが、それと同様に、安心感があり、清潔でリラックスできる空間も、求めています。患者様の目線に立ち、利用しやすく、喜んでいただけるような、内装デザインを目指しましょう。

tricoでは、お施主様よ患者様の目線に立ち、内装のプランニングやデザインから、工事の費用面まで、幅広くサポートさせていただきます。また、物件の調査は無論、クリニックに適した物件探しまで、お手伝いさせていただきます。今までの経験から、様々なアイデアやアドバイスもさせていただきますので、お気軽にご相談下さい。

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